歯科医院との連携について|南与野・北浦和にある内科・呼吸器科|しらはた内科 呼吸器・いびき無呼吸クリニック
歯科医院との連携について
呼吸器の健康とお口の健康は、実は密接に関わっています。
歯周病や口腔内の細菌は、気道を通して肺へと入り込み、誤嚥性肺炎や慢性気道感染症の原因になることがあります。特に高齢の方や基礎疾患をお持ちの方では、この影響が大きく、呼吸器疾患の悪化につながることも少なくありません。
当院では、呼吸器疾患の予防・治療をより効果的に行うために、地域の歯科医院との連携を大切にしています。
なぜ歯科との連携が必要なのか
- 誤嚥性肺炎の予防
食べ物や唾液とともに口腔内の細菌が気道に入り込むことで肺炎を引き起こします。口腔ケアで細菌を減らすことは、肺炎予防に直結します。
- 慢性呼吸器疾患の管理
COPD(慢性閉塞性肺疾患)や気管支拡張症などでは、痰に細菌がたまりやすく、感染のリスクが高くなります。お口の中を清潔に保つことが、呼吸器症状の安定につながります。
- 全身の健康維持
歯科での定期的な診察・クリーニングは、呼吸器だけでなく心血管疾患などの予防にも効果があるといわれています。
当院と歯科医院の取り組み
- 紹介・逆紹介の体制
呼吸器疾患のある患者さんに口腔ケアの必要性が高い場合、地域の歯科医院をご紹介しています。また、歯科医院からも「呼吸器の評価が必要」と判断された患者さんをご紹介いただいています。
- 情報共有
検査結果や診療経過を、必要に応じて歯科医院と共有し、患者さんの全身状態に合わせた治療が行えるよう努めています。
- 患者さんへの啓発
外来での診療時に、口腔ケアの重要性について説明を行い、歯科医院での定期的な管理をおすすめしています。
まとめ
呼吸器の健康を守るためには、薬や検査だけでなく「お口の健康管理」がとても大切です。
当院では地域の歯科医院と連携しながら、患者さんが安心して長く健康を保てるように支援いたします。
呼吸器疾患で通院中の方も、「最近歯科には行っていない」「口の中のケアが不安」という場合は、ぜひお気軽にご相談ください。