喘息
喘息

気管支ぜんそく(ぜんそく)は、気道が慢性的に炎症を起こし、発作的に咳や息苦しさが現れる病気です。子どもから大人まで幅広い世代にみられ、特に近年は大人になってから発症する「成人発症ぜんそく」も増えています。ぜんそくは適切な治療と管理によって、症状を軽減し、日常生活を快適に送ることが可能です。ここでは、ぜんそくの原因や症状、検査、治療法について詳しくご紹介します。
ぜんそくの原因は一つではなく、体質や環境が複雑に関係しています。代表的な要因には以下のようなものがあります。
これらの刺激により気道が過敏になり、炎症が悪化することで、ぜんそく特有の咳や喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューする呼吸音)が起こります。
ぜんそくの代表的な症状は以下の通りです。
軽症では咳が続くだけの場合もあり、「かぜが長引いている」と誤解されることがあります。症状が繰り返し現れる場合は、ぜんそくの可能性があるため、早めに呼吸器内科を受診することが大切です。
ぜんそくの診断には、症状の聞き取りとあわせて以下の検査を行います。
これらを組み合わせることで、ぜんそくかどうかを総合的に診断し、治療方針を決定します。
ぜんそくは「完全に治る」病気ではありませんが、適切な治療によりコントロールすることができます。治療の中心は吸入薬によるコントロールです。
ぜんそくのコントロールには生活習慣の改善も大切です。
また、症状が安定していても定期的に受診し、治療の見直しを行うことが大切です。
ぜんそくは慢性疾患であり、治療の目標は「症状を抑えて日常生活を支障なく送ること」です。以下のような状態を目指します。
治療を途中でやめてしまうと再び悪化することが多いため、医師の指導のもとで長期的にコントロールすることが必要です。
ぜんそくは、気道の慢性的な炎症によって起こる病気で、放置すると重症化や発作の繰り返しにつながります。しかし、適切な検査と治療、生活習慣の見直しを行うことで、多くの方が症状をうまくコントロールできています。当院では、患者さん一人ひとりの症状に合わせた治療方針をご提案し、安心して生活できるようサポートしています。咳や息切れ、夜間の呼吸困難などが続く場合は、ぜひ一度ご相談ください。
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