生活習慣病外来について
生活習慣病外来について

生活習慣病外来では、高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症など、生活習慣に関連する病気の診断・治療・管理を行います。これらの病気は、生活習慣の積み重ねによって発症することが多く、放置すると心筋梗塞や脳卒中、腎障害などの合併症のリスクが高まります。早期に原因を把握し、改善を行うことが健康維持に重要です。
運動をする習慣がない
運動不足は、生活習慣病の最大のリスク要因のひとつです。身体を動かさない状態が続くと、血流が悪くなり、血圧や血糖、血中脂質の管理が難しくなります。また、基礎代謝が低下して肥満を招き、糖尿病や高脂血症のリスクをさらに高めます。
生活習慣病外来では、日常生活に無理なく取り入れられる運動の方法を提案しています。例えば、ウォーキングやストレッチ、階段の活用など、短時間でも継続できる運動習慣をサポートします。呼吸器疾患をお持ちの方には、運動時の息切れや負担に配慮し、安全に取り組める運動指導も行います。
たばこを吸う
喫煙は、動脈硬化の進行や心血管リスクの増加に直接関与するため、生活習慣病の重要な原因のひとつです。さらに、喫煙は血糖値のコントロールを悪化させ、脂質異常や高血圧のリスクも高めます。
生活習慣病外来では、禁煙のサポートを行っています。医師による指導のほか、必要に応じて禁煙補助薬の処方や心理的サポートも提供しています。喫煙習慣の改善は、心血管リスクの低下だけでなく、呼吸器疾患やがんの予防にもつながります。
お酒をよく飲む
過度の飲酒は、高血圧や高脂血症、中性脂肪の上昇、肥満、肝機能障害など、生活習慣病の多くに影響を与えます。特にビールや日本酒は中性脂肪の上昇に関与しやすく、長期的に続くと動脈硬化や心臓病のリスクを高めます。
生活習慣病外来では、適度な飲酒量の目安やアルコールの摂取頻度を見直す指導を行います。また、肝機能や血液検査の結果をもとに、安全に減酒・節酒を行える方法を提案します。呼吸器疾患をお持ちの方では、アルコールの影響で睡眠時無呼吸症候群(SAS)が悪化することもあるため、注意が必要です。
睡眠が足りないことがある
睡眠不足は、糖代謝や血圧、食欲調整に影響し、肥満や糖尿病、高血圧のリスクを高めます。慢性的な睡眠不足は交感神経を刺激し、血圧や心拍数の上昇を招くことがあります。また、生活習慣病だけでなく、免疫機能や呼吸器疾患の症状にも悪影響を与える場合があります。
生活習慣病外来では、睡眠の質や量を評価し、生活リズムの改善や睡眠衛生の指導を行います。必要に応じて、睡眠時無呼吸症候群の検査や治療の案内も行い、全身の健康維持をサポートします。
炭水化物をよく食べる
ご飯、パン、麺類など炭水化物の過剰摂取は、糖尿病や肥満の原因となります。特に精製された白米や砂糖を多く含む食品は血糖値の急上昇を招きやすく、インスリン抵抗性を悪化させることがあります。
生活習慣病外来では、食事内容の評価を行い、適正な炭水化物摂取量の目安や食べる順番の工夫を提案します。血糖値の安定化を目指し、糖尿病予防や肥満改善を支援します。
脂っこいものをよく食べる
脂質の過剰摂取は、高脂血症や肥満、動脈硬化の原因になります。特に飽和脂肪酸の多い肉類や揚げ物、加工食品は血中コレステロールや中性脂肪を上昇させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。
生活習慣病外来では、脂質の摂取量や種類を見直す食事指導を行います。オリーブオイルや青魚など、良質な脂質を摂取することを推奨し、全身の健康維持と心血管リスクの低減を目指します。
野菜をあまり食べない
野菜不足は、食物繊維、ビタミン、ミネラルの不足につながり、血糖値や血圧、脂質管理に悪影響を与えます。食物繊維は糖の吸収を穏やかにし、コレステロールを下げる働きもあります。野菜不足が続くと、肥満や糖尿病、高血圧、高脂血症など生活習慣病のリスクが高まります。
生活習慣病外来では、野菜の摂取量を増やすための具体的な方法を提案します。例えば、1日の食事で「1皿は野菜料理」を目標にする、ジュースではなく生野菜や温野菜を取り入れるなど、無理なく続けられる工夫をサポートします。
生活習慣病外来では、患者さんの生活習慣を総合的に評価し、病気の予防・管理をサポートします。
患者さん一人ひとりに合わせたプランを作成し、無理なく生活改善を進められるよう支援します。
生活習慣病は、日常生活の積み重ねが原因で発症する病気です。しかし、早期の生活習慣改善や定期的な健康チェックにより、合併症のリスクを大きく減らすことが可能です。
生活習慣病外来では、患者さんの生活環境や体調に合わせた指導と治療を行っています。健康診断や血液検査で異常があった方や、生活習慣病の予防・改善に関心のある方は、ぜひ当院の外来でご相談ください。
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