舌下免疫療法
舌下免疫療法

舌下免疫療法はアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ毎日舌の下から取り込んで体を慣らし、アレルギー反応そのものを起こしにくくする治療です。英語では Sublingual Immunotherapyと言い、略してSLIT(スリット)と言います。抗ヒスタミン薬や点鼻薬などの従来の薬が「症状を抑える治療」であるのに対し、舌下免疫療法は”アレルギー体質の改善を目指せる唯一の治療”です。現在、保険で使用できる薬剤はスギとダニのアレルギー(鼻炎)に対する2種類のみです。
※喘息を合併しているアレルギー性鼻炎の方は、投与時に肺機能検査をおこなうことが推奨されています。肺機能が悪い患者さんに対しての舌下免疫療法はリスクが高く、また効果についてのデータも少ないです。
※現在、日本では舌下免疫療法はスギとダニのアレルギー性鼻炎に対してのみ保険適用となっていますが、海外ではダニアレルギーの治療は喘息での有効性が確認されており、気管支喘息の治療としても使用されています。
※当院ではシダキュアとミティキュアを使用しています。

(Marogna M et al. J Allergy Clin Immunol; 126; 969-975, 2010)
ダニのアレルゲン免疫療法は成人中等症喘息患者さんの喘息・鼻炎・結膜炎などの症状をすべて改善し、吸入ステロイドの使用量も大きく減らします(Garcia-Robaina J, et al. J Allergy Clin Immunol 118: 1026-1032, 2006)
継続的に吸入ステロイドが必要な小児喘息の患者さんに対して、3年以上のダニの免疫療法を行うことで約半数の患者さんが寛解した(喘息治療が不要になった)という報告があります(Stelmach L, et al. Annals of Allergy Asthma Immunol109:274,)
※日本では喘息自体に対する保険適用はなく、アレルギー性鼻炎合併の喘息患者さんに使用します。
アレルギーの有無を確認(血液検査・問診)
アレルゲンを特定(スギ or ダニ)
初回投与はクリニックで実施し安全性を確認
自宅で毎日服用(3〜5年間継続)
定期的に診察で効果や副作用を確認
早い方では数か月で効果を感じます。スギ花粉の舌下免疫療法は次のシーズンに実感する方が多いです。程度の差はありますが、90%近い方に効果が感じられます。
舌下粘膜ではアレルゲンが上皮の樹状細胞に取り込まれやすいため。一方でマスト細胞は少なく全身反応などの発現リスクが少ないため、より多くの量での投与が可能になります。
3〜5年続けると、終了後も効果が数年間持続することがあります。
5歳以上であれば可能です。小児から始めると将来の喘息予防効果が期待できます。
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